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睡眠のリテラシー

睡眠のリテラシー

☆「ぐっすり眠るために、睡眠に関する様々な情報を正しく使いこなす力」という意味です。

 よく眠ることは誰にも大切です。働く人にとっては、健康を保つためだけでなく、安全のためにも、良い睡眠は不可欠です。

 ところが今は、24時間サービスの提供、雇用の不安、職場のストレスなどで、安眠が妨げられています。このような状況はすぐには変えられません。

 でも、睡眠のリテラシーがあれば、改善していけるはずです。

☆「睡眠のリテラシー」一覧

・7時間睡眠の人々の健康が最も良い。

・6時間に満たないような短い睡眠は、高血圧、糖尿病、肥満など生活習慣病やガンになりやすいことが分かっています。早死にの可能性もあります。

 また、睡眠時間が長くても(例えば9時間以上)、これらの健康障害は同様です。

・数時間の睡眠不足を幾晩も続けると、簡単な作業でもミスは増えていくことが確かめられています。睡眠不足の「ツケ」は貯まります。

・よい眠りの基本は、毎朝一定の時刻にしっかり起きること。

・「プチ昼寝」をするなら、15分程度、遅くとも午後3時までに。昼寝は、脳にとって最も良い休息になり、眠気や作業能力を改善する働きを持ちます。

・睡眠中に呼吸がが止まっては再開するというのを幾度も繰り返す病気の人、いびきのある人は、良質な睡眠をとれません。専門家に診てもらいましょう。

・短時間の睡眠だと、良質の睡眠はとれません。ストレス解消効果が得られません。

・睡眠の量や質が乏しいと、外来の病原体から心身を守る力が弱くなってしまいます。

・睡眠不足の時には、車の運転は控えましょう。事故を起こしやすい状態ですから。

・睡眠不足の時や睡眠がまともにとれない場合、不快な感情をより強く感じるようになります。イライラしたり、すぐにムカッとしたり、心の健康に影響します。