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風疹(ふうしん)ワクチンを接種しよう

風疹(ふうしん)ワクチンを接種しよう

<赤ちゃんへの影響と事前の策>

*風疹に対する免疫が不十分な妊娠初期の女性が風疹にかかると、生まれてくる赤ちゃんが、先天性心疾患や難聴、白内障などを引き起こす「先天性風疹症候群」という病気にかかる可能性があります。

*先天性風疹症候群予防のためには、妊娠を予定又は希望する女性は、妊娠前に予防接種を受けることが最も重要です。

*気を付けてほしいのは、妊娠中の女性は風疹の予防接種を受けることはできません。

*抗体を持たない又は低い抗体価の妊婦さんは、可能な限り人混みを避け、不要不急の外出を控えるようにしてください。

*特に、妊婦さんの周りにいる人たち(妊婦さんのパートナー、子ども、その他の同居家族等)は、風疹を発症しないように予防に努めてください。

 

<風疹の流行が終わらない>

風疹は数年前から流行が続いています。今年(2019年)はすでに2千人を超える患者数が報告されていて、流行は続いています。流行が続いているということは、感染が拡大する可能性があります。

 

<風疹とは>

*風疹は感染力が非常に強く、インフルエンザの2~4倍といわれています。知らない間に感染し、他人にうつしてしまう可能性が高い病気です。

*感染すると約2~3週間後に発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。

*発疹の出る2~3日前から発疹が出た後の5日程度まで感染性があります。

 

<風疹にかからないために>

*風疹の予防には予防接種が有効です。

*予防接種が必要か分からない人は抗体検査を受けましょう。

*検査の結果、抗体が十分でない場合には予防接種を検討してください。

*30代から50代の男性は、風疹の抗体が低い傾向がありますので、積極的にワクチンを接種しましょう。

 

<風疹かなと思ったら>

*感染すると約2~3週間後に発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。

*こんな症状があれば、必ず事前に医療機関に連絡し、風疹の疑いがあることを伝え、医療機関の指示に従って受診しましょう。

*受診時は、周囲への感染を防ぐために、公共交通機関の利用を避けてください。

*風疹にかかった人は、職場や学校を休んで、通院以外は外出を控えましょう。

 

<ポイント>

*男女ともがワクチンを受けて、風疹の流行を抑制しよう。

*女性は感染予防に必要な免疫を妊娠前に獲得しておくことが重要。