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家庭用品等に係る健康被害

家庭用品等に係る健康被害

家庭用品等に係る健康被害

◎厚生労働省から「2018年度 家庭用品等に係る健康被害 病院モニター報告」が公表されました。

*この報告は、モニター病院と公益財団法人 日本中毒情報センターから、家庭用品などによる健康被害の情報を収集して、消費者や事業者等に留意してほしい事項を家庭用品専門家会議で検討してまとめたものです。

*「皮膚障害」、「小児の誤飲事故」、「吸入事故等」の3分野に関する報告で構成されています。

◎皮膚障害

*装飾品が原因による被害が、43.1%と最も多い。女性が大半を占めました。アレルギー性接触皮膚炎などが発生し、装飾品中のニッケルや金にアレルギー反応が多く見られました。装飾品を使用して、接触部位にかゆみや湿疹などの症状が出たら、原因となる製品の使用は中止して、医療機関を受診してください。製品の素材に注意を払ってください。

◎小児の誤飲事故

*タバコが原因による事故が、20.8%と最も多い。発生した時刻で最も多いのは午後5時~9時でした。発生した場所で最も多いのは居間でした。タバコの取扱い・保管方法に注意して、飲料の空き缶やペットボトルを灰皿代わりにしないでください。

*次に多いのが、医薬品・医薬部外品で17.4%でした。

*家族が小児に注意を払ってもいても発生します。小児のいる家庭では、小児の目につくところや手に届く範囲には、小児が誤飲できる大きさのものは置かないようにして下さい。

◎吸入事故

*洗浄剤(住宅用・家具用)が原因による被害が、20.6%と最も多い。年齢別では、9歳以下の子どもが最も多い。製品の形態では、スプレー式の製品が最も多く、次いで液体の製品でした。発生時刻は午前10時~午後9時でした。場所は家庭内が大半でした。

*次に多いのが、殺虫剤で19.2%でした。

*使用者は、使用上の注意をよく読んで、正しく使用してください。

*事故が発生して対応に迷った場合は、症状の有無に関わらず、公益財団法人 日本中毒情報センターに問い合わせてください。

◎薬や洗剤を誤飲したら

*医療機関あるいは公益財団法人 日本中毒情報センター(中毒110番)に相談してください。

*中毒110番:化学物質(たばこ、家庭用品など)、医薬品、動植物の毒などによって起こる急性中毒について、実際に事故が発生している場合に限定し情報提供しています。

・中毒110番・電話サービス (一般専用)の利用方法は以下で確認できます。

 https://www.j-poison-ic.jp/110serviece/service-guide-genelal/