急性アルコール中毒

◎イッキ飲みや無理強いは命にかかわることもあります
*短時間に多量のお酒を飲む、いわゆる「イッキ飲み」をしたり、他人にさせたりしたことはありませんか?それは、命にかかわる「急性アルコール中毒」になりかねない危険な行為です。
*「場の空気を壊したくないから」「強く勧められたから」――そんな理由で、命を危険にさらすことは避けましょう。
◎急性アルコール中毒の危険性
*重症になると意識を失い、呼吸が止まるなどして命を失うことがあります。
*飲酒量に伴い「ほろ酔い」になり、この状態が進んで「酩酊」や「泥酔」となり、これを超えると、正常に歩けなくなったり意識がもうろうとしたりします。
*さらに進むと意識を失ったり失禁したりするようになります。
*もっと進むと脳の呼吸中枢が正常に働かなくなって死に至ります。
*実際、急性アルコール中毒のために救急搬送されたり死亡したりする例が、毎年のように起きています。
◎救急搬送
*急性アルコール中毒により救急搬送された人数は、東京消防庁管内だけでも、毎年1万人を大きく超え、増加傾向にあります。女性も搬送されています。
*年代別では、20代の救急搬送が大変多いです。
◎急性アルコール中毒を防ぐには
*「ほろ酔い」を超えない量とペースにしましょう。
*無理強いやイッキ飲みは絶対にやめましょう。
*女性は男性より、高齢者は若者より、体格の小さい人は大きい人より、体内の水分量が少ないため、同じ量を飲んだときの血中アルコール濃度が高くなります。飲酒量は自分の体と相談しながら適量にしましょう。
◎楽しく安全に飲むためには
*自分の適量、その日の体調を把握しましょう。風邪薬や花粉症の薬など医薬品を服用中には、飲酒はやめましょう。
*勧められてもイッキ飲みや短時間に多量のお酒を飲むことはやめましょう。また、人に飲酒を強要するのもやめましょう。
*お酒が飲めない人もいます。あらかじめ、伝えておくといいでしょう。
*食事をとりながらお酒を飲むと、胃を守り、アルコールの吸収を緩やかにします。
*強いお酒は水や炭酸水などで割って飲むようにするといいでしょう。
◎急性アルコール中毒になったら
*意識がない、呼吸がおかしい、そんな場合は直ちに救急車を呼びましょう。119番通報してください。